ライト陸マイラーのお得に生活blog

知っているとお得な情報を発信していきます。マイルの貯め方は、、ライトに発信していきます。

広告 

考!サンゲツ(DNP社製)EBクロスについて色々考えてみた1

【スポンサーリンク】

⓪今回の記事

今、家で問題になっているクロス(壁紙)についてです。

 以前、家の壁紙サンゲツから販売されているEBクロス(DNP社製)で不良品だったとの記事を書きました。

www.otokunaokamilerlife.site

 

いったい何がおこっていたのか、自分なりに色々調べて考えてみたので記事にしたいと思います。少し長くなるので何回かに分けて記事にしたいと思います。

①EBクロスについて

EBクロスは2011に発売が開始され、電子線をクロスに照射することで耐久性向上、傷や汚れに強くする技術を採用したクロスです。「傷がつきにくく、美観を長く保つ」なんて書かれてますね。ただ私の場合は、不良品だったからだと思うのですが、このクロス以上に傷つきやすく、美観が保たれなかったクロスに出会ったことはありません。

あと、今となってはあたり前ですがシックハウス規制で最上位のF☆☆☆☆認定品です。それに厚労省が室内濃度指針値を設定している13化学物質を使用していない。CO2排出削減等で環境にも優しいクロスともうたっています。

詳しくはサンゲツのHPを確認してください。リンクも無断転載も禁止のようなので「サンゲツ プレスリリース EBクロス 2011」なんてグーグルで検索するとヒットします。ちなみに最初のプレスリリースは2011/1/27にされてます。

このEBクロス、今まで3シリーズ発売されてます。

 

f:id:lightokamiler0:20161118051708p:plain

今まで私が調べた中で、不良品を確認したシリーズは「EBクロス 2011-2013」と「EBクロス2013-2015」です。これらのシリーズに該当し、剥がれやすい、傷つきやすい等不安に思うことがあれば、ハウスメーカー、施工会社等に問い合わせた方がよいでしょう。あと、「EBクロス2013-2015」の有効期限から次のシリーズ「EBクロス2016-2018」が発行されるまで空白の1年6か月があります。この期間になんらかの対策を打ったのではないかと推測できます。

②不良原因

 これはネットから情報を集めたのと、直接DNPの担当さんから聞いた話を総合して自分ので考えた結果です。ただ、私はクロスの専門家ではないのと、インターネットの情報がすべて正しいとは言えません。ですので間違ったところもあるかと思います。その点はご了承ください。あくまでもいち私見として、軽い気持ちで読んでいただけると幸いです。

 

 ★不良原因:加熱工程で、装置稼働直後に熱が安定しない状態で加熱してしまい、
       熱がかかりすぎて過発泡してしまった。

このことは 壁紙について。|e戸建て リンク先にも書いてありますし、DNPの担当者からも聞きました。どういうことが起こっていたのか、推測ですが説明します。

当たり前ですが、熱をかけていくと、徐々に温度が上がっていきます。

f:id:lightokamiler0:20161112105926p:plain

そして、目的の温度まで上がってもいきなり「ピタッ」と安定するわけではありません。大概の場合は行きすぎて、目的の温度より高くなってしまいます。これをオーバーシュートなんて言ったりします。次に、目的の温度まで下げようとします。すると今度は目的の温度より低くなってしまいます。次は高く、その次は低く、なんて言うのを繰返しながら目的の温度に近づけていきますが、この温度が上がったり下がったりを繰り返すのをハンチングなんて言ったりします。

DNPの担当者の話では、「装置稼働直後に熱が安定しない状態」と言っていたので、このオーバーシュートや、ハンチングしている間に製造したのが不良品だったと考えられます。

次に、温度がかかりすぎた際の過発泡について考えています。過発泡ってどのような状態かと言うと、イメージは薄焼き卵の焼きすぎた状態です。卵のような熱硬化樹脂に熱をかけすぎると中に空気だらけになり、かつ、カチカチに固まってしまいます。

  ★イメージ:焼きすぎた薄焼き卵
  f:id:lightokamiler0:20161113071047p:plain

一方、適温で処理したものは、生地も柔らかくふっくらしたものに焼きあがります。

  ★イメージ:ふっくら薄焼き卵

  f:id:lightokamiler0:20161113071203p:plain

今回のケースは過加熱による過発泡なので、中は空洞だらけ、かつ、カチカチでポロポロと崩れやすいものになっていたのだと考えられます。

③考察

今回の件、正直納得できません。

まず、「装置稼働直後に熱が安定しない状態」なんで1日の内でもわずかだと思います。すると、市場に出回る不良品のクロスなんてほんの一部なはずですが、被害が大きすぎます。調べた中では、マンション全戸なんてものあったようです。辻褄が合ってません。

あと、最新のEBクロス(EBクロス 2016-2018)では①厚みを増した②光安定剤を添加したと言ってました。きっと「空白の1年6か月間」に対策したのでしょう。ただ、両方ともコストアップなので、メーカーとしては避けたい選択肢だったと思います。

それなのにそうした。つまり、コストアップしてでもそうした対応をとらざるを得ない理由があったのだと考えられます。少し詳しく書いてみます。

対策①:厚みを増した

これは、熱工程での温度バラつきに耐えられるようにするためだと考えられます。でも、これって最初の熱が安定しない時間に処理しなければよい話だったはずです。それなのに、厚みを増さざるを得なかった。

つまり、最初に熱が安定しないときだけの問題ではなかったのだと考えられます。

対策②:光安定剤を添加した

これは、①の厚みを増しただけでは、さらに不十分だったことを意味していると考えられます。でも光安定剤って、加熱工程と全く関係なさそうです。実際、調べると光に対する耐久性をupさせるものだと書いてあります。延命措置みたいなものです。過加熱による過発泡を抑制するものではありません。

つまり、厚みを増して過発泡を抑えても十分な耐久性が得られなかったので、光安定剤を添加せざるを得なかったのではないかと考えられます。

④まとめ

 ネットで調べたり、DNPの担当者の方の話から聞いたりした不良原因「加熱工程で、装置稼働直後に熱が安定しない状態で加熱してしまい、熱がかかりすぎて過発泡してしまった。」というのは辻褄があってないと考えています。①②の対策をして補強したのは、「EBクロス 2011-2013」と「EBクロス 2013-2015」シリーズの耐久性が、そもそもなかったと考えると私の中では辻褄が合います。

それに、DNPの担当者に見せてもらった資料には、合格品のEBクロスでも他のクロス(SPクロスだと言ってました)より先に劣化してました。これって、他のクロスより耐久性がなかったという証拠ですし、DNPさんが言うのだから間違いないでしょう。

すると、プレスリリースの「傷がつきにくく、美観を長く保つ」の文言は、どんなデータを元に、何と比較した結果だったのでしょうか。「美観を長く保つ」というのは「1年だよ。長いでしょ!」と言われればそれまでですが、なんか騙さた気がします。

ただ、対策したクロス(EBクロス 2016-2018)はSPよりも耐久性があるデータになってました。2度とこのようなことが起こらないと信じたいです。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

今回の記事はなるべく事実に基づき書いたつもりですが、私見や考察が多く含まれています。間違っている部分もあるかと思いますので、参考程度の気持ちでお読みください。

 

次の記事

 

www.otokunaokamilerlife.site